植松聖被告について共感はしないが、その出現に納得する自分がいる。

maga9.jp

 僕はこの記事を読んで、植松被告の出現に妙に納得しました。

 僕の世代って、生まれたときから不景気だったじゃないですか?

 そんな経済状況でテレビをつけると、「ビートたけしのTVタックル」という番組が放送されていて、お年をめしたお爺様方が「失われた10年」はなぜおきたのか?って討論をしているわけです。

 僕は「バブルを崩壊させたあんたたちのせいだろ」って思っていました。だけど、番組の方向性は違うんですね。

 若者がだらしないから、消費をしないから景気が回復しないんだ、と若者叩きに勤しんでいました。

 その後、この手の番組は手を変え品を変え、あるときは非正規雇用の若者を、あるときは結婚しない、子供を産まない若者を、あるときはゆとり教育を導入してバカになった若者を叩いていたわけです。

 そして誰にでもなく、国の借金について嘆くんですね。

 自民党の議員が札束をリュックサックに詰め込んで背負っているのが印象に残っています。札束の重さは1秒間に増える国の借金だそうで。

 それを施設を訪れた小学生達に見せているわけですね。

 そしてVTRが終わると、スタジオのお爺様方は笑う、と。

 「こっちは将来不安なのになんて冷たいんだ」と思ったし、国の借金は僕ら下の世代が解決しなきゃいけない問題なんだな、と幼いながらも思いました。

 

 だからこそ、国の借金を憂い、生殖能力のない障碍者を敵視し、ついには殺してしまった植松被告の出現に納得してしまいます。

 なぜ障碍者だったのか、日本の個人金融資産の6割を占めると言われる60歳以上の高齢者じゃなかったのか。高齢者だって子供産めないし、お金を死蔵してるじゃないか……。そこには優勢思想ではなく、彼が生まれ育った時代の空気感が影響していたと感じます。

 彼は1990年生まれ。僕は1993年生まれ。3年ズレているけどずっと不景気だったわけだし、見えていた風景はそう変わらないはず。

 

 僕が生まれ育った時代のTV番組の風潮がもっと違ったら、障害者施設で殺される人はいなかったのかな?

 どうなんだろう。わかんない。

 23年もかけて撃鉄をおこし、引き鉄をひくように後押しする場面を眺めていた気分です。

 

 

 

目標を言語化するって大切だよね

頭の中がぐちゃぐちゃしてきたので、思考の整理整頓も兼ねて言語化してみる。

 

短期的

・現在の仕事をクビにならないように頑張る。

 正社員ではないので。

・プログラミングの勉強を頑張る。

 現在はオンライン学習サービスのTechAcademyを利用しながら、オリジナルサイトの作成を頑張っています。

 

中期的

・高校を卒業する。

 単位制の高校に通っていたんだけど、体調不良により中退した。卒業まで残り40単位ぐらい。頑張れば2年で卒業できる(と思った記憶がある)。

Nintendo Switchと、Splatoon2を購入する。

 コミュニケーションツールの一つとしてオススメされた。

 

長期的

・一人暮らしを始める。

 両親がいつもお金の話で喧嘩していて、精神的に辛い。特に親父からのヘイトが高め。

 大阪府内でも特定地域であれば、ワンルーム3万円で借りられるから、今はそこを目標としている。

 

誰かひきこもりの聞き手になって、適当に相槌を打ってほしい。

今日、悲しいことがあった。

電話をかけたが、繋がらなかった。

それだけだ。

だけど、めちゃくちゃ悲しかった。

 

僕は数年前の深夜、痙攣が止まらなくなった。

病院に搬送されると、両腕から血液検査用に血を抜き取られた。

当初原因はわからなかったものの、CRPが13を超えていたことから入院することに。

その後腹腔鏡手術をすることが決まるも、手術室の空きがなかったもんだから、手術予定日まで入院することに。年末年始は病院で過ごした。

手術後の病棟でのリハビリも含めれば、2ヶ月ほど入院していたと思う。

その間、ずっと話し相手になってくれたお爺ちゃんがいた。本生(もとお)さんっていう人なんだけど。

 

手術前は緊急入院だったもんだから、二人部屋しか空き室がなかった。そこで相部屋になったのが本生さんだ。

糖尿病でインスリン注射を打っていたのが印象的で、入院した理由は肝臓がん。齢80を超えて僕の父より年上なのに、饒舌で愛想もよく、看護師さんへのセクハラが大好き。

 

縁もゆかりも無かったもんだから、僕は話しかけなかった。

だけど、むこうは違った。入院期間は長期にわたり、その間ずっと相部屋の患者が入れ替わっていった。中には、数日で退院された人もいたという。

時々娘さんがお見舞いにきていたけれど、社会人だから終業後になる。面会時間は限られ、少し話せば帰ってしまう。

心細かったのかよく話しかけられ、僕も答えた。

 

若かった頃はよく旅行にいったようだ。そこでどんなうまいもんを食ったか聞かされた。

僕は食事制限で絶飲食が続いていたからキツかった。

当時は退院したらなにがしたいか語り合った。僕は当時、「復学して卒業したい」「就職したい」と答えたと思う。

 

その後、僕は先に手術することになり、本生さんとは別れることになった。

僕は手術後の別病棟で激痛からリハビリをサボり、数時間おきに緑色の胃液を吐き、なおも続く絶飲食と、相部屋の患者のさしいれの匂いに堪りかね、二週間後一人部屋に移らせてもらった。当時の体重は41キロ。色々限界だった。

本生さんはそのころに、手術後の病棟に移られたようだ。

僕の病室の番号は伝えてあったので、覗きに来たらしいが入れ違いに。先に退院したんだろう、と諦めていたらしい。

 

だけど運命ってあるもんだ。

僕がリハビリを頑張り、退院日が決まった頃だ。見舞いに来た母が偶然エレベーターで鉢合わせした。その後お見舞いにも来てくれた。

そして、電話番号を渡された。

僕は心に誓った。卒業するか、就職して社会復帰できたら電話をかけよう、と。

当時の僕の認識は甘かった。手術をすれば全てがリセットされて、人生の再スタートがきれると思っていた。実際は慢性的な下痢に苦しみ、年に1~2回は痔瘻が悪化して、病院で排膿してもらうことに。転校したNHK学園の通信コースは学費滞納で退学処分となり、バイトの面接は全滅。近場のコンビニやドラッグストアでは働けなかった。

 

その後は父の浮気に、母方の叔父の脳挫傷老老介護による叔母との喧嘩。父方の叔母の骨粗鬆症による骨折。認知症による要介護認定。父兄弟による叔母の自宅前投棄。自宅のリフォーム。介護疲れ。自宅の差し押さえ。色々あって電話をかける余裕はなかった。

 

そして、2018年の夏。僕は仕事が見つかった。

1ヶ月がたち、電話をかけた。

繋がらなかった。

「お客様の都合により」云々。

ショックだった。

話したいことはたくさんあった。

だけど、伝えたいことがたくさんあったわけじゃない。

僕はずっとひきこもっていて、小学校すら5年生の頃からまともに通っていない。代わりに塾通いは続けていたけど、みんな真面目だったからプライベートな話はしなかった。

だから、他愛もない世間話を繰り返し、社会における自分の立ち位置を理解する機会がなかった。

ひきこもっていたから友達は居ないし、未就学児のころ阪急百貨店に足繁く連れて行ってくれた母方の叔父は喋れないし、叔母とは今となっては険悪だ。

父方の叔母もボケていて、今では介護施設に缶詰だ。

父兄弟は気づいたら福島県の復旧工事に出かけていて、行かなかった人たちのほうが先に死んだ。

 

猛烈に話し相手がほしい。

いや、もしかしたら適当に相槌を打ってくれるだけの聞き手がほしいのかも。

よくわからない。

それで、あー僕は〇〇が足りないんだ。僕の年代の人は〇〇をやるのが普通なのかー。ああ、〇〇って流行っているんだ。僕は遅れてるなー、と感じたい。

 

若者の使っているSNSにも手を出してみたけど、K-POP一色でついていけないし、オタク層は今やってる深夜アニメの話題しかしていないし、ひきこもっているから政治に感心が持てなくてそういう層とも交流はもてないし、クローン病の患者の会には健康な人しかこないから話が続かない。

 

平成がもうすぐ終わる。二年後、東京五輪が開催される。僕よりも若い子は勉強に頑張り、就職している。

それは分かる。

だけど、僕はなにをしていてどこへ向かうのか、よくわからない。5年後のことも、10年後のことも。両親の死後のことも。

今いる場所でさえ、よくわからない。

 

そんな話も本生さんなら全て受け入れてくれるような気がしていた。お互いの名前や事情は知っているし、遠慮する必要もないから腹を割って話せる。だが、今はもういない(電話番号を変えただけで、ご存命かもしれないけど)。

 

考えはまとまらないが、言語化はしてみた。

1人で貯め込むよりは健全だと思った次第。

Twitter @kuron_hatena

 

追記

id:gameshop-aki

岐阜県ではないですね。大阪府です。入院していた病院は関西医科大学付属滝井病院です。

老いていく街で、取り残されていく精神病患者との付き合い方

 一年ちょっと前に、父の持ち家だった古家に引っ越した。実家のローンを完済したころ、銀行から新たな借入をせっつかれ、それを小耳に挟んだ不動産に煽てられて購入したものだ。   

 今の住居は高度経済成長期の頃に建てられた。バブル期よりも前だ。辺り一帯は似たような時代に建てられ、住民たちは高齢化している。孫は社会人になり、帰省することもない。道路で遊んでいる子供もいないし、近くの納屋では白骨化した遺体が発見された。*1そういう地域だ。

 当然、高齢者特有の問題もでてくる。路駐するのは介護サービスの車ばかりだったり、救急車がよく来たり。

 ちょっとおもしろかったのが、救急車よりもパトカーが多いことだ。

 母が井戸端会議に参加したところ、いろいろと事情を教えてくれた。

 曰く「被害妄想を患っている老婆がいて、隣人が電気を盗んでいる」と通報するという。

 慣れた警官ならいつものことって感じでサイレンを鳴らさずに来てくれるが、新人だと真に受けてサイレンを鳴らしてやってくるという。そして野次馬がたかり、警官は任意の家宅捜索をはじめ、真の被害者である隣人は慣れた手付きで招き入れるのだ。

 一連のイベントは、ここ最近に限って言えば季節イベントとなりつつある。今は一つの病院に3ヶ月しか入院できないから、

「そろそろあのひと帰ってくるね。」

「そのまま施設に入れられるんじゃないかなぁ?」

 そんな会話が続いている。老婆はまだ帰ってきていない。

 

 そんな状況で、だ。連日パトカーがやってくることが続いた。

「あのひと帰ってきたの?」 

「だれが通報したの?」

 濡れ衣だった。

 どうやら新しく引っ越してきた住人が、自分で通報したという。

 あんまりこんなこと書きたくないが、色々と思うところがあったので、詳細を書いてみる。

 その一家は全員精神病を患っているのだ。

 シングルマザーで、娘息子が1人づつの三人ぐらし。旦那さんとは離婚したという。

 住民たちの間で

「引っ越してきた人は何人か知ってる?」

「さぁ、女性しかみてない」

「男の人みたよ」

「じゃ、旦那?」

「歳は離れて見えたけど」

「前の人みたいに、連れ込んでいたの?」(以前は水商売の女性が住んでいて、子沢山なのに育児放棄地味だったから、よく話題にのぼったらしい)

 食い違う証言は、新しい住人が病気で自宅に引きこもり、顔を合わせる機会がなかったことから生まれたものだった。

 ここ最近は母と娘の間で口論が絶えず、ヒートアップしてドアや襖が蹴破られては、それ回収しに業者が来ていた。

 

 母の旧友に、住職*2の家に嫁いだ女性がいる。海外で就職して、いずれはグリーンカードを取得するつもりだったが、親の願いで帰国してお見合いした。生まれた息子が発達障害*3で、その分野の知見が日本には不足していることから自主的に勉強を始め、今ではその分野の准教授だ。

 幼少期の頃は僕の家庭にもお金があったから、いっしょによくひらパーに行ったし、プールの施設ができてからは、泳ぎにもいった。だから障害者といっしょにいればどうなるのか察しがつくし、周囲の眼差しに心を痛めたことは多い。

 そういう経験があるから、僕はそういう眼差しを向ける側には居たくないんだけど、今回のケースは戸惑ってしまう。

 

 僕の今までの人生では、障害者の傍らには必ず健常者がいた。

 よく遊びに行った山奥の娯楽施設では、聴覚障害者団体のツアーと鉢合わせすることが多かったけど、彼らと施設側の橋渡しをしていたのは、幼稚園よくて小学生ぐらいの耳が聞こえる孫たちだった。

 先程書いた発達障害の子には母親が付き添っていたし、中学校では別室登校可能な支援室があって、そこには相談役として視覚障害者の教師が常駐していた。単位制の高校(クローン病だと発覚して退学)に通ってたときは自閉症の子がいたけど、課外学習のときはマンツーマンで教師が連れ添っていたし、学校に知的障害者が作ったパンを売りに来ていた業者は、お会計の担当が健常者だった。

 以前暮らしていた街では、ギャンブル依存症で躁病も患っている女性がいたけど、既婚者で子供もおり、同居していた。女性が暴れたり、家を閉め出されて警察に通報されたときは、事情を聞くために家族に声をかければよかった。

 だからこそ、今回の場合はどうしたものかと思う。

 ろくに顔をあわせていないし、会話もしていないがご近所さんには変わりない。彼らが孤立しているなら、誰かが手を差し伸べるべきだと思うし、喧嘩しているなら仲裁してやれよ、とも思う。だけど、声をかけるべき、親睦を深めるべき相手がわからない。

 

 なかには無視しとけっていう人もいるだろう。だけど僕はひきこもっているのだ。幸いリモートワークの仕事が見つかり、今はプログラミングの勉強をしているんだけど、だからこそ一日中身近な存在で有り続けている。

 何もしていないのに罪悪感を感じ始めていて、そろそろ辛い。

*1:しかも、身元がよくわからん。辺り一帯の地主が先代だったころ、上京して暮らし始めた人らしい。地主の死後は家賃を振り込む銀行口座もわからなくなり、遺族からもなにも言われなかったから暮らし続けていた。身寄りもなく、7、80にもなるお爺ちゃんが、防寒断熱どころか、クーラーまでない納屋で暮らしていたとは、信じられない話だ。なんか、まよねーず先生の漫画であったよね、こんな話。

*2:お菓子を貰いすぎて糖尿病になった人

*3:昔は軽度だったけど、今は重度らしい

シルバー人材センターに登録した父と、バタフライエフェクト with iPhone8

 世間は好景気に沸き、アベノミクスの成果だと謳われているけど、無縁の人だっている。たとえば、僕の父だ。齢60を数え、元雇用者側でプライドが高く、機械音痴。旧友にさえ見捨てられた。

 

 バイトの張り紙を見ては連絡し、電話口でていよく断られた。行き着く先は人手不足の業界で、一時期は深夜の高速道路で高所の仕事をしていたらしい。それすらも長く続かず、ここ最近はシルバー人材センターに登録して、その斡旋で働いていた。

 そんなある日のこと、父は「ガラケーが壊れてしまった」といい、手にはスマホが握られていた。寝耳に水である。

 母に事情を聞くと、現場で年下の人間に「今どきガラケーはない」「LINEすら使えないのか」「連絡が取れない」とバカにされたらしい。それが悔しかったのだろう。家族に相談もなくドコモへ出向き、契約を変更してきたのだ。

 契約した以上今更なにもいえないし、腫れ物に触れるように扱っていたけど、請求書がきて驚いた。ファミリープランのシェアパック5。まぁ、3人暮らしだしわからなくはない。  

 請求総額1ヶ月1万円。おいおい……。

 ギガの使用量はわずか0.5。LINEも使えない。ドコモショップの講習会に行けば? と聞けば、プライドを許さないのか断られる。やってることといえば、カケホーダイプランでLINEの無料通話を受けることだけ。それすらも電話帳の同期と、ガラケー時代は非通知にしていた取り立て屋からの受信を拒否できず、イライラしている。

  父にスマホは無用の長物だったのだ。   

 

 そんな状況で、僕と母は父の契約を親回線とし、小回線として契約することにした。カケホーダイプランなしなら、月額2000円ほど。MVNOと変わらない。

 同時に僕は機種変した。

 僕の元々のスマートフォンHuaweiのnova lite。SIMフリー端末だ。

 一家で最初にスマホを手にしたのは弟だった。就活のためLINEが必須になり、止むに止まれぬ事情から、手を出した。当時は極貧の時期、実家を差し押さえられる直前で、経済的に厳しかった。弟はネットの中古ショップを回り、一万円台でサムスンのギャラクシーを購入したらしい。

 その後、母のガラケーが故障。買い直すにも金がいる。母はガラケーだったから職場のLINEグループに入られず、有志がそれを撮影してメールで送ってもらっている状況だった。だからスマホへの買い替えを希望した。

 就活に成功した弟は、お給料で自分の分は買うからとギャラクシーを母に譲った。

 このギャラクシーはその後セキュリティサポートを切られ、アプリのアップデートすらままならなくなったことから別端末を購入することに。そこで買ったのがこれというわけだ。

 その後ほどなくして母は自分のお給料で別端末を購入したので、お下がりとして僕のもとにやってきた。

 この端末は高級感あふれるフォルムに、大画面、使いやすい独自UI、動画サイトを見るだけなら苦労しない性能と、低価格帯なのに名機だった。だが問題もあった。ストレージが16GBしかない。

 アップデートがあるたびにストレージを開放しろと指示が出るけど、不必要なアプリはいれていなかったから頭を抱えた。消しては入れての繰り返し。

 

 そんなときに降って湧いたドコモの小回線契約だ。

 今なら端末の購入サポートを受けられる。

 パンフレットを見ると、今ならiPhone8の64GBが月々810円ほど。実質負担二万円ほどで手に入る。ブルジョア向けだったiPhoneが手に入る。

 僕は浮き上がって、よく考えないままこれに決めた。

 そして問題が起きた。小さすぎるのだ。画面は極小だし、文字も極小。アップルの新端末が大きすぎると話題だけど、Huaweiの端末を経験した僕にとっては旧来のiPhoneは小さすぎた。

 いろいろ工夫して本体とアプリの文字サイズを拡大したけど、ツイッターは投稿画面の表示比率がバグってしまい、メモ代わりのスクショはグーグルフォトにバックアップ、体調管理はグーグルカレンダーで、複数メールサービスはGmailでまとめている。というわけで、Androidでよかった。

 どうしてあのとき、同価格帯のAndroidソニーXperiaにしなかったんだろう。

 ここまで明確に買って後悔したのは初めてかも。二年縛りが終了するのは、東京五輪のはるか後。どうしたもんかな……。

 

今日の教訓 

iPhoneを使うものがブルジョワなのではない。

ブルジョワiPhoneを使うのだ。

貧乏人は背伸びして、ブルジョワの真似をしてはいけない。

ほしいものリストの話と、近況報告

お久しぶりです。くろーんです。

ほしいものリストに登録していた障子の紙が届きました。

ありがとうございます。

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近況報告です。

お給料が振り込まれる日が決まりました。

つきましては、ほしいものリストのほうを非公開にさせていただきます。今までご支援していただき、ありがとうございました。

次回更新は初任給で買ったものの報告となると思います。

とはいっても、先行していろいろ買っているんだけどね……(たとえばプログラミングの教材とか)。

 

新潮45の特別企画「そんなにおかしいか『杉田水脈』論文」を読んだ @小川榮太郎編

 ネット上で新潮45が炎上している。なんでも、内容が差別的だとか? 

 だけど発行部数が少なすぎて、新潮45難民が続出。アマゾンでは早くも高額転売が始まり、ツイッターでは人づてに聞いた内容で批判する有様です。そこで実際に購入して読んでみました。

 今回は時間の都合上、ネット上で内容も知られぬまま炎上している小川榮太郎氏の寄稿「政治は「生きづらさ」という主観を救えない」にだけ触れます。

 この人は他の寄稿者と比べても異質です。

LGBTという概念について私は詳細を知らないし、馬鹿らしくて詳細など知るつもりもないが、性の平等化を盾にとったポストマルクス主義の変種に違いあるまい。

と寄稿文の中で明記しています。

 それが如実に出たのが冒頭。

テレビなどで性的嗜好をカミングアウトする云々という話しを見るたびに苦い切って呟く。「人間ならパンツくらい穿いておけよ」と。

性的嗜好など見せるものでも聞かせるものでもない。

 性的指向の誤記かな? と思ったんですが、意図的なようです。なお、この表現は以降も続きます。そして、性的指向ではなく性的嗜好と書いた理由が徐々にわかってきます。

LGBTの生き難さは後ろめたさ以上のものだというなら、SMAGの人たちもまた生きづらかろう。SMAGとは何か。サドとマゾとお尻フェチと痴漢を指す。私の造語だ。ふざけるなという奴がいたら許さない。LGBTも私のような伝統保守主義者から言わせれば充分ふざけた概念だからである。

 SMAGってつまり、性的な趣味の話しじゃないの? と思ったんですが、この人の中では性的指向性的嗜好も同じものなんです。両方とも趣味の話しなんですね。

 ツイッターで話題になっていた「痴漢の肯定」もこの流れで出てきます。

満員電車に乗った時に女の匂いを嗅いだら手が自動的に動いてしまう。そういう痴漢症候群の男の困苦こそ極めて根深かろう。再犯を重ねるのはそれが制御不可能な脳由来の症状だという事を意味する。彼らの触る権利を社会は保障すべきではないのか。触られる女のショックを思えというか。それならLGBT様が論壇の大通りを歩いている風景は私には死ぬほどショックだ。精神的苦痛の巨額の賠償金を払ってから口を利いてくれと言っておく。

 読めばわかるけど、LGBTの権利に対する皮肉なんですね。

 痴漢という性犯罪を個人の心象の話と同一視するのは性犯罪の矮小化につながるし、なによりLGBT蔑視、女性蔑視が透けて見えるのでひきます。

 LGBTの方々も、まさか痴漢にあう心境に喩えて非難される日が来るとは思っても見なかったんじゃないかな。 

 また同性婚についても明確に否定しています。 

無論LGBTという概念の本音でのゴールは、性的嗜好への白眼視を取り除く事ではないだろう。結婚という社会的合意と権利の獲得なのであって、他の性的嗜好と違うのはその点だろう。

同性婚である。

これは全く論外であり、私は頭ごなしに全面否定しておく。

 

再び言う、マルクスレーニン主義の災厄の責任を誰が取ったのか。いや、後から誰が取れるのか。今また、ごく一部のインテリが煽動して結婚という人類の叡智の核心部分に手を触れる傲慢のツケも、又決して誰一人払うつもりなどあるまい。どこまで無責任な話なのだろうか。

 この人の寄稿文はたった6ページだけなんですが、LGBTに対しての嫌悪感を微塵も隠していないので、関係ないのに追い詰められていく感じ。正直辛い。

性には、生物学的にXXの雌かXYの雄しかない。雄しべ雌しべ以外に、レズしべとかゲイしべというのは無いのであって、Homo sapiensも同様だ。

 

性意識と肉体の乖離という心理的事実が実在するからと言って安直に社会が性の概念を曖昧にすれば、必ず被害者を激増させる。現に、性転換をした後に後悔・自殺する人が後を絶たない。社会に使嗾されて、一時的な同性愛感情やホルモンバランスの変化を性の不一致と勘違いする例が多く生じるからだ。同性愛者が一定年齢から異性愛に転ずる例も多い。性概念が個々人の中で揺らぐものだからこそ、Tという概念規定で性意識を縛ることは人性への冒涜というべきなのだ。

 

ましてレズ、ゲイに至っては!

全くの性的嗜好ではないか。

  ここまで続くと、意地でも性的指向という表記は使うものかって感じ。  

 長文が多くて引用しにくいだけで実際はもっと追い詰める書き方をしているよ。なにかにつけて病気を引き合いにだすしね。ああ、病気だと直接的には書かないが、この人の中では病気を引き合いに出すような存在なんだな、LGBTは……ってね。結びのほうなんてこれだよ。  

政治は個人の「生きづらさ」「直面する困難」という名の「主観」を救えない。

いや、救ってはならないのである。

個人の生ー性ーの暗がりを、私たちはあくまで個人として引き受けねばならない。その暗がりに政治の救いを求めてはならず、政治もまた同調圧力に応じてふわふわとそうした動きに寄り切られてはならない。

 現在進行系で苦しんでいる人たちにとっては、まじで夢も救いもない提言だね。

 

 なおこの人だけに限らないのですが、他の寄稿者も杉田水脈議員が炎上する要因となった「生産性」という言葉が論われたことに遺憾のようです。まるで「生産性」という言葉以外問題ないような書き方をしているけど、杉田論文の主要な論点(寄稿者の藤岡信勝氏が列挙している)を見る限り、それ以外だって無茶苦茶だからね。

 

 なんというかさ、買ってよかったよ。新潮45はマジモンだった。特別企画の寄稿者の主張は他にも反マスコミ(反NHK)、反リベラル、反LGBTと色物揃い。伊藤詩織さんがレイプされた事件では、BBCのインタビューに答えた杉田水脈議員が被害者叩きをしていて話題になりましたが、それを讃えているところなんてまるでネット言論みたい。

 新潮45は売上の低迷から紙の週刊誌を廃止する前に、品質だけデジタルシフトを果たした感じ(逆説的にいえば、ウェブ生まれのネットメディアが紙に進出したら、同じように炎上するのでは?) 

 僕は読み終わって虚しくなった。漸進的な改革すら望めないんだなって。劇的な変化じゃなくてもいいんだよ。せめて次の世代は一つでも苦難が減ってほしい。そう思っている僕の心を折るには充分だった。